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by kancho39
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●武道と3● 術と道

■術と道-2  術と道
稲葉稔(弓道の先生)

 武士道(精神)を探求、実践するなかで武術(方法手段)が必要となってくるから、道を求める中から術へ入っていくのも一つのあり方といえる。
だが一般に武道場に入門してくる人々を見れば、武術の修練のなかから精神性を求めていく、つまり術から道へ入っていき、そこから術と道の関連を知って、両者相俟って向上していくというのが実際の進行というものであろう。
武道で、己の道を求めるとは、本性とか本心を知るということで、自らの精神的価値の探求をいい、日本の伝統的文化からいえば、武士道のなかに最もよくそれを見ることができる。
時代をさかのぼれば、もののふの道、つはものの道、弓矢の道など、いわば民族国家の非常事態に発揮された日本精神(大和魂)の具現者としての武人の生き方の歴史が指標となってくる。
だから日本の武人の精神と事跡を学び修めることが、日本人としての自らの本心、本性という深層心理を探求する時に最も重い意味をもつことになる。
そしてその道を実践するに際しては、事によっては戦い死することも辞さないと覚悟するのが武道の精神気概であろう。この生死を超越する気概をいかに養うか。
 ここに武術鍛錬の特色がある。しかし武術のみが、その気概を養うというのではない。運動スポーツであっても、そのほかのものごとであっても、その人間の精神探求によってそうした気概を鍛錬することが出来ることは言うまでもない。
by kancho39 | 2006-05-21 16:51 | ◆武道と空手
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