●武道と1● 流派と会派 |
■アンプアンさん 03/11/11 『流派』と『会派(団体)』という認識をすると理解しやすい。 ▲船越義珍翁の空手道場を弟子達が後に『松濤館』と命名し、俗に『松濤館流』と呼ばれるようになりました。そして、船越翁の練達の弟子達が以下の様な団体(組織)をそれぞれ設立しました。 ・三田空手会(慶大、粕谷真洋) ・一橋儀間派松涛流空手道協会(儀間真謹) ・社団法人日本空手協会(中山正敏) ・野口会(早大、野口宏) ・国際伝統空手連盟(西山英俊) ・国際松涛空手道連合謙交塾(岡野友三郎) ・国際松濤館空手道連盟(金澤弘和) ・世界松濤館空手道連盟(粕谷太郎) ・NPO法人日本空手松涛会(浅井哲彦) ・空手之道世界連盟(矢原) ・日本空手道松涛会 ・日本空手道松涛館連合 ・日本教育空手協会 http://www.n-jek.com/などなど・・・分裂しながら沢山の会派が存在します。これらの団体は全て、流派は松濤館(流)です。従って、流派・所属会派を尋ねられた場合は、例えば「『松濤館流』の『日本空手協会』に所属しています」という様に答えるのが適当です。 ※NPO法人日本教育空手協会(小野寺脩)は 総本部道場の修空館が元協会ゆえ松涛館流に属しますが、理念として、『教育とは偏らないこと』とし、流派に拘らない空手を通じた教育をめざしており門戸を広げています。 ▲『和道流』を名乗る会派団体。 神道揚心流柔術4世大塚博紀翁は、船越翁の松涛館にて空手を学ぶも、他の沖縄空手家、例えば摩文仁賢和や本部朝基達と親交、和道流柔術拳法、神州和道流空手術を編み出し、大日本空手道振武会を組織。後に流派名を『和道流』と改称、1964年全空連設立に伴い、全空連和道会と称する。しかし、1980年代初頃分裂、大塚和道流開祖は『和道流空手道連盟』を設立。現在、日本国内支部及び海外支部を有し、流派『和道流』を称する主な会派(組織、団体)は: ①全日本空手道連盟和道会…会長江里口栄一 ②和道流空手道連盟…最高師範/宗家大塚次郎 ③国際和道空手道連盟…鈴木辰夫(大塚博紀開祖の高弟、元イギリスナショナルコーチ) ▲『糸東流』を名乗る会派団体。 摩文仁賢和糸東流開祖は、考え方が非常に柔軟であった様で、結果的に多くの分派が派生した様です。 ・国場糸東流聖心会(国場将豪) ・糸洲会(坂上隆祥) ・谷派糸東流修交会(谷長次郎) ・正気会(渡辺勝) ・林派糸東流会(林輝男) ・泊親会 ・草野派糸東流会(草野健治) ・糸東会(岩田万蔵) ・・・などなど。そしてそのほとんどの会派は海外支部を持っています。 ▲『剛柔流』を名乗る会派(団体・組織)。 ①全日本空手道連盟剛柔会…会長宇治田栄蔵 JKF Goju-kai ②全日本空手道剛柔会…会長/最高師範山口剛史 International Karatedo Goju-kai Association (IKGA)国際空手道剛柔会 ③国際沖縄剛柔流空手道連盟…主席師範東恩納盛男 International Okinawan Goju-ryu Karatedo Federation (IOGKAF) ④日本正剛館空手道士会…多田正剛 ・・・②&③は世界50カ国以上に支部を、そして①&④は世界10カ国程度に支部を持つ。又、八木先生の明武館、宮里先生の順道館そして渡口先生の尚礼館も海外に道場がある。 |
by kancho39
| 2005-12-28 08:28
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